目次
鼻毛が絡め取ったゴミは鼻くそになる
切っても切っても、またすぐに伸びてくる鼻毛。
いつも私たちを悩ませますが、実は鼻毛にはさまざまな役割があります。
なかでも重要なのが「ゴミや異物の侵入を防ぐフィルターの役割」です。
鼻の奥は喉や肺へと繋がっているので、鼻毛がないとホコリやウイルスを気管支へと吸い込んでしまいます。鼻毛があることで、それらの異物は鼻毛に引っかかり体内に入ってこないのです。
鼻毛に引っかかったホコリやウイルスは、鼻水と混ざって流れ出たり、鼻くそとして固まって、やがて体の外へと排出されるようになっています。
さて、そこで気になることがひとつ。
もし鼻毛がなかったら、「鼻くそ」はどうなるのでしょうか?
絡め取る鼻毛がないから溜まらなくなる?
それとも、鼻毛がない分ゴミが入りやすくなって、鼻くその量が増える?
そんな、鼻毛処理をされている方にとっては地味に気になる、鼻くそと鼻毛の関係について調査してみました!
「鼻くそ」の正体って何?
一言で説明すると、鼻くその正体は、ゴミです。
鼻の中に吸い込まれた空気中のチリやホコリ、ハウスダストや花粉などのアレルギー物質がかたまって、乾燥したものが鼻くそになります。
そのため、住む場所や職業上の都合などで長時間汚れた空気の中にいる人は、そうでない人に比べ、鼻くそがたまりやすいといえます。
鼻毛と鼻くそとの関係
では、鼻毛がなくなった場合、鼻くその量は一体どう変わるのでしょうか?
結論から言うと、鼻毛と鼻くその量は比例しません。
鼻毛を切ったり抜いたりしても、鼻くその量が増えたり減ったりすることはないのです。
私たちの鼻の中は、手前の方に鼻毛が生えており、その奥に粘膜があり、さらに奥は気管支へと続いています。
鼻の中に異物が入ると、まずは鼻毛がフィルターになって侵入を防ぎますが、防ぎきれなかった分は粘膜に吸着することで奥への侵入を防ぐようになっています。
そしてさらに、粘膜をも通り過ぎた場合は、気管から喉へと逆方向に繊毛運動が起こり、体外へ押し出そうとします。
こうした身体の各機能によって、鼻毛の有無に関係なく、鼻の中に残るゴミの量は一定だということなのです。
なお、「鼻毛を切ったら(抜いたら)くしゃみが出やすくなった」というのを耳にすることがありますが、これも身体の防御機能の一部だと考えられています。
鼻毛のフィルター機能が低下した分、くしゃみで体内に入りそうになった異物を外へ排出しているのだそうです。
鼻毛を処理するときは手前の毛だけにする
イメージ的にはなんとなく関連性がありそうな「鼻くそ」と「鼻毛」ですが、実際には直接的な関係はないようです。
しかし、鼻毛以外の機能がゴミの侵入を防いでくれるとはいえ、鼻毛のフィルター機能がゼロになるのはやはり良くありません。
鼻毛を処理するときは、外見に影響する鼻の手前部分に見えている毛にとどめておき、奥の鼻毛は長いまま残しておくのが安心です。