とにかくお手入れ頻度が少なく楽チンで、仕上がりもキレイな鼻毛脱毛。
ピンセットで1本1本抜く方法とワックスによる脱毛が可能ですが、鼻毛カッターやハサミで処理するよりも危険だと言われがちです。
この記事では、鼻毛脱毛にどんな危険性やデメリットがあるのか、また、鼻毛脱毛をする場合はどんな点に気をつければ良いのかについてまとめました。

鼻毛脱毛のデメリット①鼻の粘膜を傷つける原因になる

鼻毛のワックス脱毛を一度試した人の多くは「意外と痛くない」「爽快すぎてやみつきになる」と、その後もリピートしています。しかし、ワックス脱毛では、すべての鼻毛を一気に引き抜くので、脱毛時の痛みや皮膚へのダメージは少なからずあります。また、脱毛後の毛穴は赤く腫れたようになります。
(脱毛後の赤みは早い人で3時間、遅い人で2~3日ほどで引いていきます。)

個人差はありますが、敏感肌の人や皮膚の弱い人が鼻毛脱毛をする場合は注意が必要です。
鼻をかむだけで鼻血が出てしまう人や花粉症で鼻の中の粘膜が腫れている人などは鼻毛ワックス脱毛を避けたほうがよいでしょう。

鼻毛脱毛のデメリット②ドライノーズの原因になる

鼻の中は、吸い込んだ空気に適度な湿り気を与えるために、粘膜で覆われています。
「ドライノーズ(乾燥性鼻炎)」とは、その粘膜が乾燥してカサカサしている状態のことで、乾燥によってムズムズ感を感じたり、鼻水は出ないのに鼻をかみたくなってしまいます。症状が進行すると、切れて出血したり、炎症を起こす原因にもなってしまいます。

通常、ドライノーズは空気の乾燥する冬場になりやすいのですが、鼻毛脱毛では、ワックスを剥ぎ取る際に鼻毛と一緒に鼻の角質が剥がれてしまうので、皮膚のバリア機能や水分が失われて、ドライノーズと同じ状態になってしまうことがあります

鼻毛脱毛のデメリット③ウイルスや花粉が体内に侵入しやすくなる

鼻毛にはいくつかの役割がありますが、そのひとつとして、「フィルター機能」があります。鼻毛の存在が、呼吸時のほこりや異物の体内への侵入を防いでくれます。
そのため、鼻毛を抜くことでフィルター機能が低下し、ホコリや花粉、ウイルスなどが体内に入り込みやすくなると言われています
ただし、これに関しては疑わしい部分も多く、実際には「鼻毛が長いほうが花粉が鼻の中に留まってしまうため、花粉症の症状が出やすい」、「フィルター機能が低下するイメージが先行しているだけで、実体験として風邪をひいた人がいるわけではない」などの反対の意見もあります。


鼻毛脱毛のデメリット④鼻水が垂れやすい

寒い時期に、サラッとした水っぽい鼻水が垂れてくるのを経験したことはないでしょうか?
鼻毛は物理的に鼻水のストッパーにもなっているので、脱毛で鼻毛がなくなってしまうと、その分、鼻水が垂れ落ちやすくなります
また、寒い時期に限らず、アレルギー性鼻炎の人などは、鼻毛がなくなると、年中鼻水に悩まされることになるかもしれませんので、注意が必要です。

鼻毛脱毛のデメリット⑤永久脱毛ではない

ワックス脱毛は繰り返すことで、毛が細くやわらかく変化してきますが、永久脱毛ではありません。そのため、約6週間〜2ヶ月ごとに定期的なお手入れが必要になります。

鼻毛脱毛のデメリット⑥毛嚢炎になる

「毛嚢炎(もうのうえん)」とは、毛根を守っている毛包に細菌が入り込んで、炎症を起こしてしまう病気です。これは、脱毛に限ったことでなく、カミソリやピンセット、ハサミなど、皮膚に触れるものが不衛生だと毛嚢炎になってしまうリスクがあります。
通常は患部を清潔にしていれば、自然に治っていくものですが、炎症がひどい場合には、病院で飲み薬や塗り薬を処方してもらわなければなりません。

鼻毛脱毛に対する間違った認識

ここまで「鼻毛脱毛のデメリット」として6つのデメリットをご紹介しました。
しかし、これらはすべて「その可能性がある」というだけであり、”鼻毛脱毛をすると必ずこうなる”というわけではないことを知っておきましょう。

鼻の中はとてもデリケートなので、ワックス脱毛に限らず、鼻毛カッターでもハサミによるお手入れでも、不衛生な状態でお手入れをしたり、体調の悪いときにお手入れをしたりすると、何らかのトラブルにつながる恐れがあります。

また、鼻毛脱毛でも鼻毛カットでも、気をつけたいのがその処理範囲。
鼻毛は身だしなみとして処理したい毛ですが、人間にとって必要があって生えてきています。ですから、処理範囲は、鼻から見えてしまう穴の入り口付近の鼻毛だけにとどめるようにしましょう
逆に言うと、鼻の手前から奥までのすべての毛を処理してなくしてしまわない限りは、上記のような極端なリスクはあまり深く考える必要はないのです。

デメリット以上にたくさんのメリットがある、鼻毛脱毛
正しい知識をもって、安全に行いましょう。