世の中の人たちが悩まされる鼻毛。
とはいえ、生えているのには少なからず意味があって、全部なくしてしまうとさまざまな弊害が生じてしまいます。

鼻毛の役割のひとつに、空気中のホコリやウイルスなどを吸い込まないように防ぐフィルター機能があります。
そのため、鼻毛を抜く(あるいは切る)ことで懸念されるのが「花粉症の悪化」です。

「鼻毛をがなくなると花粉を吸い込みやすくなって、花粉症の症状が悪化しそう」
「鼻毛がなくなると鼻水がタラタラ垂れてきそう」
鼻毛処理にそんな不安を感じている人は少なくないはず。

かと言って、鼻毛をそのまま伸ばし続けられるのかというと難しいですし、毎日ほんの少しだけ先端をカットし続けるとなると、それも非常に手間がかかってしまいます。

そこで当記事では、花粉症の人が鼻毛を処理する場合、どんなところに気をつけるべきか、詳しくみていきたいと思います。

鼻毛を抜く(切る)と花粉症がひどくなる?

これについては正直なところ、程度によります。
鼻の中のすべての鼻毛を取り除いたら花粉症が悪化したり、風邪をひきやすくなる可能性は恐らく高まります。(※経験したことがないので断言できません)
しかし、鼻から見えている部分の鼻毛を切ったり抜いたりする程度で、花粉症がひどくなったり、風邪をひいたりということはありません。

花粉症に関して言うと、花粉のアレルギー症状が起こるのは、鼻の中の粘膜部分に花粉が付着したときなので、手前の鼻毛だけを処理した場合に、花粉症を悪化させる可能性はかなり低いといえます。
もちろん、フィルター機能への影響が100%ないとは言い切れませんが、健康面に大きな影響を及ぼすとは考えにくいでしょう。

鼻毛が長いと花粉症の症状はマシになる?

鼻毛を処理すると花粉症の症状が出やすくなるのだとしたら、逆に、鼻毛を伸ばせば症状が軽減されるのでしょうか?
いえ、結論から言うと、鼻毛が長ければマシになるとは言えません。
なぜなら、鼻毛が長いとその分だけ花粉が絡みつきやすくなってしまうからです。
鼻の中にずっと花粉が留まってしまうせいで、症状がおさまりにくくなってしまうのです。また、伸びた鼻毛がチクチクして余計に鼻がムズムズしてしまう原因にもなります。

実際、定期的に鼻毛ワックス脱毛をされる方の中には花粉症の方もいますが、ワックス脱毛をする理由として、「鼻毛に花粉がまとわり付いているようでムズムズするから」だとおっしゃいます。あと、「鼻毛がない方が鼻をかみやすい」という理由もあるようです。
もちろん、花粉の季節だけは鼻毛をそのまま放置し、花粉シーズンが終わってから処理をされるという方ももちろんいらっしゃいます。

花粉症の場合、鼻毛をどうすべきか

こう言ってしまうと元も子もないのですが、花粉の時期に鼻毛を処理すべきかどうかは個人差があります。 鼻毛がある方が花粉症の症状が出にくい人もいれば、ない方が症状が出にくい人もいます。
自分に合うのはどちらか、試してみないとわかりません。
なお、処理する場合でも、鼻の奥にある鼻毛はそのまま残し、手前の鼻毛だけを処理するようにしてください。