ワックス脱毛とは?

ワックス脱毛とは脱毛方法の一種で、脱毛用に開発されたワックス剤を使用してムダ毛の処理をします。
脱毛したい箇所に脱毛用のワックスを塗り、ワックスにムダ毛を絡めて、毛根から一気に引きはがすことでムダ毛を取り去ることができます。
ワックス剤は、脱毛箇所に応じて、ジェルタイプのものやシート状のものなど、いくつかの種類があります。
施術はワックス脱毛サロンで受けられるほか、自分でできるセルフ脱毛キットなども販売されています。

脱毛ワックス剤の種類

ワックス脱毛で使われるワックス剤には、大きく2種類あり、水性ワックスと油性ワックスに分けられます
それぞれの性質に応じて、脱毛箇所に向き不向きがありますので、サロンで施術を受ける場合はお任せでよいですが、自分でワックス脱毛をする場合には使用用途にあったワックス剤を選ぶようにしましょう。

水性ワックス(シュガーワックス、ハニーワックス)

水性ワックスとは、砂糖やハチミツをベースに作られた水溶性のワックス剤です。お肌にやさしく、アレルギー体質の方でも安心して使用できます。
ムダ毛に対する粘着力は油性ワックスに劣りますが、ワックス脱毛初心者でも扱いやすいのが特徴です。使用時も、油性ワックスと異なり、温める必要がなく、ヤケドの心配もありません。水性ワックスは完全には固まらないので、肌に残っても水やぬるま湯で簡単に洗い流すことができ、使用後もベタベタ感が気になりません。

●水性ワックスの脱毛手順

①脱毛したい部位を清潔にします。消毒剤の含まれたウェットシートなどで拭き取るのが手軽です。拭いたあとはしっかり水分を乾かしてください。
②ワックスをスパチュラですくい取り、脱毛したい箇所に、毛流れと同じ方向で均一に塗布します。
③ワックスを塗った上に脱毛ペーパーを乗せ、手で抑えてしっかりと密着させます。
④毛流れの方向に逆らって脱毛ペーパーを一気に引きはがします。
⑤残ったワックスを水またはぬるま湯で拭き取り、ローションで鎮静・保湿します。

使用方法を見るとわかるように、水性ワックスでの脱毛はさほど難しくありません。
コツを掴めば失敗しにくく、スピードも早くなりますし、油性ワックス程、強力な粘着性はありませんので、安心してご使用いただけます。

●水性ワックス脱毛に向いている部位

水性ワックスは粘着力が弱く、毛にある程度の太さ・長さがないとワックスが毛をつかめないため、上手く脱毛できません
(※長さは1cm以上あることが好ましいです。)
鼻毛の脱毛や顔のウブ毛の脱毛には向きませんので、注意しましょう。

油性ワックス

油性ワックスとは、ミツロウや松ヤニ(ロジン)をベースとして作られたワックスで、固形タイプとリキッドタイプ(ソフトワックス、オイルワックス)があります。松ヤニを主成分とするものはアレルギーを起こす可能性がありますので、事前に肌の一部分でパッチテストをされることをおすすめします。
油性ワックスは水性ワックスに比べて粘着力が高いので、はがし取ったときのお肌への負担も大きくなります。肌にベタつきが残りやすく、クレンジングが必須です。
また、一般的な油性ワックスは、使用時に電子レンジや専用のウォーマーでワックスを温めて溶かすので、塗布する際にはヤケドにも注意が必要です。

●油性ワックスの脱毛手順

油性ワックスは、固形タイプとリキッドタイプとで脱毛手順が異なります。リキッドタイプは基本的には水性ワックスと同じ手順です。固形タイプはワックス自体がしっかりと固まってシート状になるので、脱毛ペーパーは必要ありません。

固形タイプの使用手順は次のようになります。
①脱毛したい部位を清潔にします。消毒後は水分をしっかり乾かしてください。
②電子レンジや専用のウォーマーで熱を加え、固形のワックスを溶かします。手軽なのは電子レンジですが、冷めると再び固まってしまうので、広範囲を脱毛する場合などはウォーマーを使う方が保温ができるので良いでしょう。
③ワックスをスパチュラですくい取り、手首などで温度を確かめます。熱すぎる場合は少し冷ましましょう。
④脱毛したい箇所に、毛流れと同じ方向で二度塗りします。薄すぎるとはがす際に破れてしまいますので、2mmほどの厚さになるように塗りましょう。
⑤ワックスはすぐに乾きますので、指でちょんちょんと触ってみて乾き具合を確認します。完全に乾ききってしまうとはがす際にボロボロになってやりにくいので適度なタイミングではがさなければいけません。
イメージとしては、キャラメルぐらいの固さになった頃がベストです。
⑥ここからの手順は水性ワックスと同様です。ワックスのフチから毛流れに逆らってベリッと一気に引きはがします。
⑦ローションで鎮静・保湿します。

●油性ワックス脱毛に向いている部位

水性ワックスでは脱毛が難しい、短い毛や細いウブ毛に向いています。特に、鼻毛やヒゲ、眉毛など、短い毛の脱毛には油性ワックスを使用することが多いです。

鼻毛のワックス脱毛は油性ワックスで

ここまでご説明したように、長さのある毛は水性ワックス、短い毛は油性ワックスが適しています。ですから、鼻毛脱毛については油性ワックスで行いましょう
ただ、油性ワックスにはヤケドのリスクや、はがすタイミングの難しさもあるので、自分で行うなら専用キットの使用をおすすめします。
専用スティックつきの鼻毛脱毛専用キットを使えば、ワックス脱毛の複雑な工程を全部カットできちゃいます。
・指定された時間を電子レンジでチンするだけでワックスが適度な柔らかさに溶ける
・専用スティックで鼻の穴に入れるのに適した量のワックスを絡め取ることができる
・ワックスをはがすときはスティックを持って、真下に引っ張るだけ
など、メリットがいっぱいですよ。